結弦くんの寄付が”特別”な理由

結弦くんの寄付が”特別”な理由
投稿日 2020年10月26日 09:47:00 （羽生結弦選手）

夜中にUPした前記事の続き、というか補足です。
前記事：2億2714万4113円に達した結弦くんからの寄付金～オンライン羽生結弦展

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結弦くんは、自分自身の選手活動のための資金すら、
足りなかった17歳の頃から、
印税の全額寄付という形で、
地元への寄付を続けてきました。

それだけでも十分に素晴らしいことで、
なかなか真似ることのできないことですよね。

そんな寄付活動も、8年目となりました。

今では、地元に対してだけでなく、
他の被災地や、
災害以外の理由で困窮している人々のために、
寄付を続けています。

まだ25歳の青年が、忙しい現役アスリート生活の中で、

８年間もずっと続けているということ、
なかなかできることじゃないと思います。

でも、もう一つ、凄いなあ流石だなあと思っていることがあるので、前記事の補足として、書いてみますね。

前記事では、こんなことを書きました。

寄付を募る団体の中には、
寄付金を自分たちで使ってしまう団体も、少なくないんですよ、と。

恐らく、ショックを受けてらっしゃる方もいらっしゃると思いますので、もうちょっと詳しく書いていきますね。

寄付を募ってる団体だって、
寄付のための実務をきちんとこなすためには
有償スタッフが必要な訳で、
他に収入がなければ、
寄付されたお金を実務に回すのは、
いわば、必要悪的なものだと思います。

※もちろん、中には、その実務を自腹でこなしている団体や個人もあります。私の友人もその一人であり、その事務作業に、あまりにも膨大な時間と体力と気力を奪われているので、私も無償でお手伝いしたこともあります。つまりは、寄付のための事務作業を継続的にこなしていくためには、資源（資金やマンパワー）が必要だということです。

「読売光と愛の事業団」の場合は、
羽生結弦展の収益からの寄付を「全国コロナ医療福祉支援基金」に入れるということなので、

つまりは、その基金の全額をコロナ医療福祉支援のために使う、ということで、全額寄付を実現させてるのだということですね。（ちょっと分かりにくい表現でごめんなさい。）

平たく言えば、
基金の運営費（人件費など）は、その事業団の自己資金や読売新聞社の提供する別の資金で賄われている、ということだろうなと思います。

そういうことを、この記事では、
わざわざアナウンスしているのですね。

一方、世の中には色んな悪徳団体があるので、
最初っから食いつぶすだけの目的で（自分たちの収入にするために）寄付を募ってる場合もあるし、

某有名団体のように、こまやかで正確な事務を行うために必要となる大勢の職員の人件費等に、結構な割合が回っているところもあります。

正確な寄付事務を継続的に実施していくためには必要なことだと思うので、団体が大きくなり、寄付先が多くなればなるほど、仕方のないことだと思います。

だから寄付って、その辺りを自分で判断していかないとってことでもありますよね・・・。

結弦くんの場合、その辺りのカラクリというか実情を理解しているのだろうなあと思わされるのは、

最初っから、
どこにどのように寄付するのかを予め明らかにしているからです。

（もちろん、最初に取り組んだアイリン仙台への印税からの寄付については、そもそも、寄付目的での著作だったのではないかと思ってますが。）

でも、その後も、
解かりやすく手軽な募金先～たとえば日赤など～に収めて終りっていう形の寄付じゃなくて、

個々に、何に使われるかを、常に目に見える形で寄付を行ってきました。

これって、
手間も時間もかかることです。
流石だと思うのです。

ちなみにね、比べる訳じゃありませんが、某後輩選手の場合、そのあたりを詳らかにせずに「寄付します」とアナウンスし、その後も、具体的な寄付先を明らかにせずに「寄付しました」で済ませてしまってました。

これって、すごく楽なんですよ。
一言で済ませられる訳ですからね。

そもそも寄付行為は選手の本分じゃありませんから、これで全然、何の問題もありません。（税金がどうとか、そういう問題は、また別の問題ですしね。）
非難するつもりは毛頭ありません。

寄付をしたという事実があるだけで、
立派だと思うのです。

でもね、そういう風に考えたり比較したりすればするほど、感じるのですよ。

しっかりと詳細をアナウンスしながら（恐らくは、読売さんに対しても、寄付先については公表して欲しいと要望を伝えていたのでしょう、彼のことだから）
そして、
ファンの力も借りながら
（私らは、結弦くんの役に立ちたいと思っているので、
　頼ってくれるのは大歓迎です！！
　その方が、寄付が必要な人や地域があるってことを、
　世の中に広く知らせることもできますしね(^^)/）
寄付を続けている結弦くんは、なんと立派なのだろうかと。

だからこそ、
世界中の各界の様々な方々から、より一層、尊敬されるんですよね。

こうやって書いているだけでも、
結弦くんという一人のアスリートの存在を誇らしく感じ、
勇気づけられ、心が明るく、温かくなります。

今日も、感謝の気持ち一杯に、
結弦くんの健康と、
元気に思いのまま、
練習ができていることを祈っています。

※ROOM「見上げれば、星空」