完全なバブルなど、あり得ない　～　枠取り改変は米露中心？スケ連が今やるべきこと

完全なバブルなど、あり得ない　～　枠取り改変は米露中心？スケ連が今やるべきこと
投稿日 2021年2月2日 13:50:00 （羽生結弦選手）

昨夜の記事の後半を大幅に書き直し、２分割しました。
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前記事の続き。

3月の世界選手権はバブル方式で開催するとＩＳＵは主張しているが、
具体的に、
どのようにやるのか、
アナウンスされているのだろうか？

選手や関係者にPCR検査をしたとしても、
偽陰性の可能性もあるし、
そもそも、マスクを正しくつけられるのかどうかすら
疑わしい人々もいる。

（罹患したプルシェンココーチもミーシンコーチも鼻出しマスクだった。）

一人でも、感染者がバブル内に入ってしまったら？？？？

人間はPCR検査できても、手荷物まで全部消毒するとも思えない。
ウィルスに汚染された手回り品からの感染の可能性を、どうやって排除する？？？

様々な国から、
様々な生活習慣・衛生観念の人間が集まる世界選手権で、
感染の可能性を100％排除したバブルなど、
あり得ない。

（たとえば、11月の体操の国際試合は、各国で出国前に選手を一か所に集めて２週間の隔離生活を送った上で、チャーター機で日本に入ったから、入国後の２週間検疫を省いてもア安全と考えての開催で、実際、クラスタの発生もなく終わった。

でも、同じことがフィギュアスケートの世界選手権で可能だろうか？

体操の11月の大会の場合は、露米日の財力のある３か国のみの出場で、各国からの出場人数も僅かだからこそ可能な、丁寧な対策だった。

さらに、大会中は毎日全員にPCR検査を行い、陽性反応のあった選手に対しては、大学病院で迅速に再検査するだけのサポート体制もあった。

同じことを、フィギュアスケートでできるだろうか？

そもそも、渡航前の２週間隔離生活という条件からして、無理ではないか？）

完全なバブルなどあり得ない上、

開催まで２カ月を切った現時点で、
具体的なバブルの作成・運営の方法が、アナウンスされていないことも
不安でしかない。

施設や物品に関わる計画が２カ月前に終わってないことなど、あり得ない。

明解なアナウンスもなく、
安心だとばかり宣言されても困る。

ISUもスケ連も、
コロナを甘く見ているから、
そのような状況でもなお、
開催する、派遣する、と言ってるのではないか？

インフルエンザとは比べ物にならないくらいに感染力が強い上に、

選手生命の要、
足の関節を破壊する合併症が珍しくない感染症だと解って言ってるのだろうか？

「死ななければいい」くらいに考えているのではないだろうか？

それとも、
知っていてもなお、
ISUはワールドを開催するというのか？！

日本のスケ連は、そんな大会に選手を派遣するというのだろうか。

しかも、
その派遣の最大の目的である
北京五輪の枠取りですら、

「できるかもしれない」というだけなのに

そんな理不尽な大会に、

結弦くんの選手生命を差しだそうというのだろうか？

恐らく最終的な枠取りの仕組みは、米国に有利なように改変されちゃうんだろうな。
（採点ルールが米国トップ選手に有利な形で改変され続けてるのだから、そう考えるのが自然じゃない？）

しかも、エントリーを締め切った後で・・・。

声の大きいロシアに対しても、
不利になるような方法は取らないだろう。

そもそも、米露は出場させる気満々だから、
出場しなかった国は、軒並み枠を奪われて、
今年の秋のB級大会に出て枠取りやってくださいね
ってことになるんじゃない？

そんな風に予想もできるだろうに、
なぜ、
日本スケ連は、まともに意見することも無いのだろう？

ISUの提示した条件を諾々と受け入れ、
（つまりは、抗議したり意見したり質問したりするそぶりもなく！）

枠取りがあるから出場させない訳にはいかないと言うスケ連。

選手は、スケ連の駒じゃない。

一人一人がかけがえのない人間であり、

あらゆる人生の楽しみを捨ててまで、

スケートに人生を捧げてきた若者なのだ。

スケ連がやるべきことは、

ISUと、
スウェーデンスケ連に対し、

具体的に、どのような方法で安全な環境を作るのかを質問し、

その情報を開示して、

多くの専門家たちに確認してもらって、

不完全な部分を正してもらうことだろう。

「選手を守るために、できるだけのことをする」とは、そういうことだ。

でも、
完全なバブル、完全な安全性などというものは存在しないのだから、

そもそもは、
選手を渡航をさせずに済むような、
別の方法で枠の配分を行うべきだと、
主張すべきではないか。

五輪二連覇した結弦くんを擁し、
世界選手権のシングル枠をＭＡＸ持つ日本だからこそ
発言力もあるはずなのだ。

本当に、
選手の安全を考えているというのであれば、

今すぐに、やって欲しい。

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